札幌YWCAのボランティア
volunteerwork’s diary管理人です。
こちらのブログでは、ボランティア活動を行なった人たちにアンケートを行い、さまざまな声を集めました。
当時の年齢・家族構成
30歳男性
ボランティアをした団体の名称
ボランティアの方法を簡単に
- チャリティバザーへの参加
- 高齢者福祉施設訪問
この手法をとったのは,先輩のボランティアの人に最初はこれがおすすめだよと言われたため。まずはやってみようと思ったのもあって選択した。
どのような団体ですか?
日本国内,札幌市を中心にして15年程度の活動実績のあるボランティア団体です。
もともとキリスト教が基盤ですが,宗教に関わらず,困っている人,助けを求めている人のために活動を自主的に行っている団体です。
札幌YWCAの活動は多岐に渡りますが,聖書を読んだり,不登校の子のケアをしたり,震災で被災した人へ義援金を募金したりしています。
私が参加したチャリティバザーの売上も一部,震災の復興費や支援費に募金されました。
その団体を知った理由
もともとキリスト教教徒でしたので,団体自体の存在は知っていました。
しかし,仕事で忙しく,なかなか奉仕活動には参加できずにいました。
ただ,あるとき教会で出会った神父さんが言った一言が印象的で,この団体へ加入して活動を始めようと思いました。
その団体でボランティアをしようと思った理由
あるとき,教会に行き,聖書を黙読しているときのことでした。神父がたまたま通りかかって,
「怪訝な顔をしているね。忙しいときでもそうでないときでも,誰かのために奉仕するということは立派なことだよ。きっとイエス様もみている」と一言だけ言い放ち,その場を去られました。
それがあまりにも印象的で,多忙を極めて自分を見失っていたこれまでの人生を振り返りました。
それから仕事が忙しいのは,変わりませんが,誰かの何かに役立ちたいと思い,できる限り積極的に活動へ参加していきました。
ボランティア申込のしやすさ/煩雑だった点
ボランティア自体は申込みはしやすかったと思います。
ただ,受付の方が外国人?の方もいるようで,日本語での対応に慣れていませんでした。
英語でしたら問題なくコミュニケーションが図れたので,第二言語を話すことができる人は問題ないかもしれません。
煩雑だったのは,宗教上の都合があり,人によってこれができる,できないということがあったことでした。
その団体でのボランティアは何回行いましたか?
チャリティバザーは基本的に年に2回ほど実施されています。
例外もあり,告知なくほそぼそと行われているときもあります。
私は開催されれば必ず参加しています。
お金というのは,何者にも代えがたい物ですので,まずは被災した方やお金に困っているという方のためになれればと思い,自分の不要になった物を出品して参加しています。
高齢者の施設は,コロナ禍になってからはなかなか許可が降りず,1度だけの訪問になっています。
ボランティアを行って、嬉しかったこと、印象に残っていること
ボランティアに参加して嬉しかったことは,なにより参加している方と一体感が生まれることです。
無償の奉公というのは,最初は抵抗がありました。お金ももらわず,誰かのために仕事をするというのは,バカバカしく思っていたこともありました。
でも,それは違ったのです。誰かのために何かのために一緒に頑張ったり,汗をかいたりするという行動自体が清く,美しい活動なのです。
それに気づけたことが一番うれしいことです。
ボランティアを行って、大変だったこと、苦労したこと
遠方に住んでいるので,開催場所まで車で移動するのが大変でした。
無償での活動なので,ガソリン代が家計を圧迫しかねない感じも…(汗)。
妻は理解がある他宗教なので,事なくを得ましたが,これは本当に死活問題かもしれません。
せめて交通費だけでも…(泣)
ボランティアをしていることを、家族や友人に話したことはありますか?
よく家族には話します。妻は笑顔でニコニコしながら聞いてくれます。
子どもも楽しそうに話を聞いてくれて,そうした活動が当たり前なんだと,保育園の子に言うので,それがちょっと誇りでもあり,気恥ずかしさでもあります。
ボランティアをする前の、ボランティアをした団体の印象を教えて下さい。
ボランティア活動自体が日本では怪しげな活動だと思っていました。
この資本主義社会で,見返りはなく,活動を続ける理由が見当たらなかったからです。
また,ボランティア団体から余計にお金を搾取されるのではないか,大金を払わされるのではないかと心配していたときもありました。
ボランティアをした後の、ボランティアをした団体の印象を教えて下さい。変化はありましたか?
お金心配はまったくありませんでした。金の文字すら見ない,清廉潔白とはまさにこのことという感じでした。
また,ボランティア活動に参加したときの心が洗われる感じが何者にも代えがたい気持ちで,見返りのことなどは頭から消え去りました。
ボランティアをする前の「ボランティア」に対する印象
ボランティアの人たちの行動はまったく理解ができませんでした。
小学校のときに無理やりやらされていた感覚があって,そんな感覚でボランティアの人たちはやっているのだろうと思っていました。
しかし,実際参加してみると,誰もそんな人はいませんでした。皆,気さくな方で優しく,自分も癒やされるようなことが多かったのです。
ボランティアをした後での「ボランティア」に対する印象
いろいろな形態でのボランティアがあるので,一概にボランティアについて印象が変わったわけではないのですが,日本中や世界中のボランティアの方々には尊敬と畏怖の念が生じました。
また,ボランティア後には必ず,また参加しようという前向きな気持ちになるので,なぜ周りの人がボランティアを続けるのかよくわかりました。
ボランティアは現在も継続していますか?継続/終了している理由
残念ながら,私自身のボランティア活動は少なくなっています。
コロナになってしまって,失職したり,妻が大病を患い,入院してしまったりしたからです。
ただ,現在はそれも安定しているので,少しずつ活動には参加していて,連絡も密にとっています。
他の団体でボランティアをしたことはありますか?
特に他の団体ではボランティア活動をしていませんが,さまざまな活動があるので,それには興味があります。
これからボランティアを始める人に向けてメッセージ
私は宗教上の関係でボランティアの存在を知っていました。
言葉だけなら誰しも知っているボランティア。一度だけでも参加をしてみると,その魅力に引き込まれます。
確かにボランティアでは自分にメリットはないかもしれません。疲れるだけ,偽善などと思う方もいらっしゃるでしょう。
でも,それは参加したときに思います。まったく違うのだと。
人との関わり合いが減った時代こそ,ボランティアの素晴らしい体験して頂きたいです。